ステキなヒント
1. 若作りと若々しい、何が違うのか
若さの秘密はシルエット
「全然変わらないね」「あなた本当に若いよね」年齢に合った見方をされる方がよいのでしょうけれど、やはりこの言葉は嬉しくもあるものです。
若い、と若作りは何が違うのか。
ティーンの頃は古着屋で買ったくたびれたジーンズにウォッシュのかかったTシャツがよく似合った。年を重ねた自分の顔にあててみると、自分自身がくたびれていることに嫌でも気付かされます。
そこで考えるわけです。くたびれた自分を少しでも若くみせてくれる洋服とは何なのかを。
若さはどうやらシルエットで判断されるという科学的な根拠があるようなないような記事をどこかで読んだことがあります。瞬間的に脳が(身体のラインが)細いイコール若いと判断しているというのです。
加齢とともに肉付きがよくなるものですが、でっぷりとした身体のシルエットはおばさんやおじさんに見えるようにDNAにインプットされているらしい。悲しいかな若さの秘訣は身体のラインの細さにあることは間違いないようです。
年齢を重ねた自分の身体と向き合う覚悟を決めると、現実がみえてくる。そこで重要なのが洋服でいかに細い(もしくは細そうだな!)という印象を与えるかが、若く見える秘訣ということになります。
変化する身体の中で、今の自分の好きな部分を見つけてみる
“見せる”と”隠す”のバランス
そこで20-30代をペルソナにしたブランドに買い物に行ってみる。店員さんもマネキンも細くてスタイリッシュでとても良く見えるわけです。試着をすると、まだまだいけますよなんて言われて気分もよくなるわけです。
でも、家に帰ってパートナーからの言葉。「若すぎない?」子供たちからも不評。これってひとえに年齢を無視した細さを身に纏うことへの違和感だと思うのです。
太陽を浴びたドライな肌も、白く手入れされた瑞々しい肌もどちらも素敵です。そこに年齢という年輪が皺に刻まれ、人生に厚みを持たせます。身体も同じように変化する。変わりゆく身体の中で、いまの自分の好きな部分をみつけてみる。
華奢な手首や、凹凸のあるバスト、少し筋肉質なふくらはぎ。自分が愛する部分を強調してくれる服を探す。 削げたデコルテ※や肉感のある腰回りはうまくカバーできるアイテムを見つける。
※デコルテ【decorte】:首から胸元にかけて大きく開いたネックライン。または、首から胸元かけての部位自体を示す。
見せると隠すを上手に使いこなすこと。これができると細くみえる、そして若くみえていくのです。
自分の身体と向き合うことは時にハードな局面を迎えますが、ここを乗り越えると「若々しさ」が生まれてきます。
鏡の前に立つ準備は整いましたか?
ジョニー・カワサキ
顧客のワードローブに魅力を高めるアイテムを足すことを得意としているファッションスタイリスト。20年以上におよぶ外資系アパレル勤務で培われた知識とセンスをもとにしたアドバイスには定評がある。