ステキなヒント
28. そうだ、山へ行こう (バケーションスタイル)
高原リゾートでの服装は意外と悩むもの
溶けそうな都会の街を抜け出して、軽井沢や八ヶ岳など避暑地の高原リゾートで涼やかに過ごすサマートリップもとても魅力的です。
木々に囲まれてゆったりと森林浴を楽しむシーンでも、自分らしくスタイリッシュに過ごすにはどのようなスタイルが心地よいのでしょうか。
肩の力を抜いた、けれどもお洒落に映るアイテムをご紹介していきます。
イージーパンツ
イージーパンツとは、ウエストがゴムになったプルオンタイプのパンツのこと。
楽に履けて足さばきもいいため、長距離の移動や観光にもとても適していますが、パジャマっぽく見えてしまう可能性があるため少しだけ注意が必要です。
そこで、素材をリネンやシルク混でカジュアル度を抑えたものを選ぶのがポイントです。
綿100%のものに比べ、リネンは独特のシャリ感が現れて大人っぽい表情になりますし、シルクは落ち感がありエレガントに映ります。
リネンやシルク100%の生地も素敵ですが、立ったり座ったりが多くなる旅先ではシワがつきにくい(もしくは気になりづらい)ことも快適に過ごすために大切になるため、30%前後混紡されているものをお勧めします。
カーディガン
昼間でも木陰に入れば、涼しく感じる高原ではカフェやレストランのエアコンで寒く感じたり、夜は長袖が必要に感じることもあります。
軽い羽織りものは高原リゾートでは必須のアイテムですが、こちらも着脱が多いアイテムのため着回しやシワ対策が必要になります。
サッと羽織れる代表といえばカーディガンですが、コットンのものはシワになりやすいため、バッグに入れたりしているとすぐにシワがついてしまい格好がつきません。
そのため、カーディガンはポリエステルなどの化繊で作られたものがお勧めです。
ポリエステルはシワになりにくく、リネンのようなシャリ感と光沢があるため着たり抜いだりするのにとても向いた素材です。
透け感とシャリ感のあるカーディガンは使い勝手がよくお勧めです。
ストール
日中との気温差に対応するためカーディガンは必須のアイテムですが、ストールも温度調整にちょうどいいアイテムです。
薄手のコットン素材で、もともとシワ感のあるものを選べば着脱も気にならない上、洋服の印象をガラッと変えることができます。
カーディガンはベーシックなカラーがお勧めですが、ストールは鮮やかな色物だと雰囲気を変える効果もあり、オレンジやグリーン、イエローなど顔まわりをパッと明るくするカラーを選びましょう。
一つだけ注意して欲しいのは、大判のものを選ぶこと。
小さめのサイズ感はおばさんっぽい雰囲気になってしまう恐れがありますが、体を包み込める大きさのものをざっくりと巻くようにつけると垢抜けて見えます。
籠バッグ
サマーシーズンの到来とともにバッグも夏物に変える方は多いと思いますが、旅行用となるといつものナイロンのたすき掛けバッグにしてしまう方をよく見かけます。
ナイロンのたすき掛けバッグは、手元が空くので旅行に最適ですがこちらもおばさん臭くなってしまう代表的なアイテム。
そこでお勧めしたいのが籠のバッグ。
軽く、荷崩れしない上に見た目も夏らしく大人っぽい表情になります。
エレガントな雰囲気のワンピースに合わせて、ハズしアイテムとして使ってももいいですし、旅先ではスタイリッシュ過ぎてしまう黒を籠バッグのナチュラルな雰囲気が中和してくれる効果もあります。
何かと身体の不調も出やすい時期だからこそ、ゆったりと過ごす時間を作って自分を労ってあげることは心のゆとりに大切な作業です。
大きく深呼吸をして、自分らしくお洒落に行きましょう。
ジョニー・カワサキ
顧客のワードローブに魅力を高めるアイテムを足すことを得意としているファッションスタイリスト。20年以上におよぶ外資系アパレル勤務で培われた知識とセンスをもとにしたアドバイスには定評がある。