ステキなヒント
27. 私を海に連れてって (バケーションスタイル)
バケーション先ではオールホワイトの組み合わせも
バブル真っ盛りの原田知世さんを思い出してしまう題目ですが、夏といえばやはり海の見えるリゾートでのんびりしたいという方も多いのではないでしょうか。
円安の影響で気軽にハワイとは行かなくなってしまいましたが、国内でも心身ともに安らげるリトリートを売りにした大人のためのホテルが台頭していたり、少ない日数でも沖縄であればすぐに行ける気軽さが見直されていたりします。
昔のようにビキニで日焼けとは行かずとも、プールサイドで冷たいカクテルをいただいたり、日々頑張っている自分へのご褒美としてボディトリートメントを受けるのも、人生の荒波を潜り抜けた、大人の女性の魅力をさらにあげることに繋がるのではないでしょうか。
リゾートの気分を盛り上げ、その場所だからこそ着れる洋服をせっかくなら選んで持っていきたいところ。
大人の女性のリゾート(海岸編)にはどのようなワードローブが必需品になるのかを考えていきましょう。
サマードレス
ワンピースは普段あまり着ないという方も、潮の香りに包まれる場所ではぜひお勧めしたいアイテムです。
サンドレスのような肩紐が細く短い丈のものよりも、体をザクッと包んでくれるようなものは、大人の女性の体を綺麗に見せてくれます。
カフタンワンピース(トルコで着られる前開きのワンピース)は、基本的にゆったりとしていて、着丈もくるぶしくらいまである長めのものが主流。
リネンや薄手のコットンで作られているものが多いので、日焼けが気になる方は長袖を選んでもエレガントに決まります。
刺繍のあるもの、鮮やかな色、ベーシックなアイボリーやブラック、どんなものを選んでも間違いありません。
ストローハット
いわゆる麦わら帽子ですが、こちらもリゾート感をたっぷり感じられるアイテムです。
日差しの強い海辺では、髪の日焼けからも守ってくれることに加え、帽子の作る影の陰影が顔に魅力的な印象を与えてくれます。
ストローハットにもたくさんの形があり迷ってしまうところですが、大人の女性にお勧めしたいのは中折れ帽のフェドーラハット。
麦わら帽子は素敵ですが、ともすれば少女性が強くなりすぎてしまったり、農作業風に見えてしまう危険性もはらんでいます。
中折れ帽であれば、カジュアルになりすぎず、大人っぽい表情を作ることができるためシティでの使用にも転用しやすいのも嬉しいポイントです。
サングラスは手軽にリゾート感を感じさせてくれます
サングラス
気をつけるべきポイントは2つ、「形」と「掛け方」です。
まず形ですが、フレームが大きすぎるものやツルの部分が太すぎるものをスタイリッシュにつけるのは難しいことを覚えておきましょう。
フレームそのものに存在感があるサングラスは嫌な意味でニューリッチを想像させてしまい、オシャレというより成金のイメージに。
定番のボストンやウェリントンタイプで少し小ぶりのものを選べば失敗しません。
掛け方に関してですが、カチューシャがわりに頭の上で留めるあのスタイル、バブル期に流行ったあの掛け方は、大人の女性が行うと生きた化石化します。
邪魔になったら、ケースにきちんとしまう方がエレガントです。
ジュエリー
身につける洋服が薄く軽くなるため、イヤリングやブレスレットで調整を取ることが重要です。
夏をイメージさせるモティーフのもの(貝殻や錨など)、サンゴや明るいガラスビーズなどが雰囲気をより盛り上げてくれます。少し大ぶりのものがいいでしょう。
また、普段はシルバーが多い方もバケーション先ではゴールドを楽しむのも良いかもしれません。
少し焼けた肌にはゴールドが馴染みやすく、また開放的な洋服の雰囲気にもマッチしやすいです。ぜひトライしてみてください。
いつもの自分とは違う、もう一人の自分を楽しむことができるのが旅行の醍醐味。開放的な青い空と海に合わせたストーリーを想像してパッキングするその瞬間からあなたの夏は始まります。
ジョニー・カワサキ
顧客のワードローブに魅力を高めるアイテムを足すことを得意としているファッションスタイリスト。20年以上におよぶ外資系アパレル勤務で培われた知識とセンスをもとにしたアドバイスには定評がある。