ステキなヒント
45. 失敗しない大人のカジュアル(スニーカー編)
大人の女性にとってスニーカーは、カジュアル3大アイテムの中で最も難しいアイテムと言っても過言ではありません。
本来、スポーツをする際に履くシューズは、コーディネートを組む際にかなり気をつけないとカジュアルになりすぎてしまいます。大人の顔とのバランスが取れずに違和感を感じてしまう原因に。
スニーカーを大人っぽくスタイリッシュに履くための秘訣を今回はお伝えしたいきたいと思います。
カジュアル3大アイテムがうまくいかない理由と解決策
毎日のデイリーワードローブに欠かせない「ジーンズ」「Tシャツ」「スニーカー」ですが、大人になると着こなしが難しく感じてしまうことが多いアイテム。
カジュアルは若さの象徴としてイメージされるため、大人の顔に合わせると違和感が生まれやすく、若作りや手抜き感といったネガティブなイメージになってしまうことがあります。
大人の女性が素敵にカジュアルを着こなすためには、カジュアル30%、ドレス70%の法則を使っていくことが一番です。
カジュアルの要素があるものはコーディネート全体の30%以下に抑えて、70%はドレス要素にすることで違和感なく、素敵で品のあるカジュアルな着こなしができます。
スニーカーを選ぶときのポイント
・ スポーツブランドの定番を選ぶ
・ 変にデザイン性があるものは避ける
・ 白、グレー、ベージュなどドレス要素のある色
購入する際に気をつけて欲しいのが、スニーカーはとにかくベーシックなアイテムに徹することです。
例えばアディダスであればスタンスミスやスーパースター、ニューバランスなら「996」ナイキで選ぶならコルテッツのような定番かつローテクなものにしましょう。
老若男女、色褪せることなくいつでもコーディネートに合わせることができます。
大人女性に向けた、レースやラインストーンのついたスニーカーを百貨店の靴売り場などで見かけますが、エレガンス要素のあるスニーカーは老けさせる要因でしかありません。
また、ジッパーのついているものは脱ぎ履きが面倒だから選んだと思われてしまったり、メッシュ使いのものもおばさん臭くなりがちです。
ちなみに、色も定番色である白、黒、ネイビーを選んでおくとコーディネートの邪魔をせずに馴染んでくれます。ベージュやグレーといったニュートラルカラーはドレス要素がある色なのでこちらもお勧めです。
「馴染む色」というのは、悪目立ちしないということなのでカジュアルの度数も下がって見え、年齢を重ねた顔とのバランスが取りやすくなります。
スニーカーコーディネート 1.
ジャケットとパンツのセットアップは、普段使いし難いため着用回数が少なくなりがちですが、スニーカーと合わせることでデイリーな着こなしにも対応できるようになります。
インナーをシンプルな白いカットソーにして、白いスニーカーで合わせればドレスダウンした素敵なコーディネートになります。
もしもインナーを黒やネイビーにする場合は、スニーカーとインナーの色を合わせると全体がまとまりやすくなります。
少しスポーティな要素を足したい場合はナイロン素材のバッグにしたりしてもいいですし、ドレス要素が薄いと感じる場合にはサングラスを足してもスタイリッシュに映ります。
スニーカーコーディネート 2.
くるぶしが見える長さのプリーツスカートと、ボタンダウンなどのカジュアルなシャツの組み合わせにスニーカーを足してみましょう。
プリーツスカートの持つガーリーな印象は、イヤリングや赤リップといった辛口の要素を足すことでさらに大人っぽい印象に仕上がります。
スニーカーコーディネート 3.
フェミニンなシルクやレーヨンといった落ち感のあるワンピースは、レザーシューズやヒールで合わせると、頑張ってます感が出てしまい逆に老けて見えてしまうこともあります。
そのような時もスニーカーを合わせてドレス要素を薄めることでグッと着やすくなります。
いわゆる「抜け感」を作ることで大人の余裕が生まれるので、レディなワンピースにこそぜひスニーカーを合わせてみましょう。
ジョニー・カワサキ
顧客のワードローブに魅力を高めるアイテムを足すことを得意としているファッションスタイリスト。20年以上におよぶ外資系アパレル勤務で培われた知識とセンスをもとにしたアドバイスには定評がある。