ステキなヒント
43. 失敗しない大人のカジュアル(ジーンズ編)
毎日のデイリーワードローブに欠かせない「ジーンズ」「Tシャツ」「スニーカー」ですが、大人になると着こなしが難しく感じてしまうことが多いアイテム。
カジュアルは若さの象徴としてイメージされるため、大人の顔に合わせると違和感が生まれやすく、若作りや手抜き感といったネガティブなイメージになってしまうことがあります。
大人の女性が素敵にカジュアルを着こなすためには、カジュアル30%、ドレス70%の法則を使っていくことが一番です。
カジュアルの要素があるものはコーディネート全体の30%以下に抑えて、70%はドレス要素にすることで違和感なく、素敵で品のあるカジュアルな着こなしができます。
その中でも、日々の暮らしの中で欠かせないジーンズの合わせ方について今回はお話ししていきたいと思います。
ジーンズを選ぶときのポイント
・ 色は下半身が引き締まって見えるインディゴブルーやチャコールグレーがおすすめ
・ パンツは形のトレンドが出やすいため賞味期限は3年と考える
・ トレンドのバギーやワイドが体型カバーもしやすくてGOOD
大人世代は体型の変化が下半身に出やすいもの。体重が変わっていなくても肉の付き方が変化していきます。そのため、引き締め効果のある濃いインディゴやチャコールグレーがおすすめです。
また、ジーンズに使用されるデニム素材は耐久性があり何年も履けるものですが、形の流行は3年もすれば過ぎ去ってしまいます。
若い頃とは違い、清潔感を保つためジーンズを洗濯する回数も増えることを考えると色落ちのスピードも早いはずです。
洋服は消耗品ですから、ここは割り切って3年で履き潰すくらいのイメージで購入すると良いでしょう。
最近のトレンドはバギーやワイドなど緩めのシルエットが流行しているので、体型をカバーしやすいものが多いです。
ただし、下半身の形状は一人ひとり異なるためスキニーなどの細身の形がしっくり来る方もいるはずです。
スタイリングのコツは、「嫌なところは隠して好きなところは出す」ですから、あまりトレンドにとらわれずに一番自分が自信を持てる形を選びましょう。
1. ジーンズコーディネート
濃い目のインディゴのジーンズにはお気に入りの白いシャツを合わせましょう。デニム素材の持つカジュアルな雰囲気を、シャツのドレス感がうまく大人の組み合わせに昇華してくれます。
白シャツはシワ感のあるものでもなんでも構いませんが、ジーンズは綺麗目なものを選ぶと失敗しません。
ジーンズと白シャツだけのコーディネートは、まだ全体の構成比が50:50の状態ですので、ここにもう少しドレス感のあるアイテムを足していきましょう。
レザーシューズ、イヤリング、サングラス、赤リップ、クラシカルなバッグなどのアイテムを自分らしく足していくことで全体の印象がカジュアル30%ドレス70%になったら完璧です。
2. ジーンズコーディネート
ジーンズにジャケットを組み合わせるのもとてもいいアイデアです。ジャケットはそれだけで大人っぽく見せてくれる上、大人の方が素敵に着ることができる代表的なアイテム。
ジャケットは腰回りまで布の面積があるため、ジーンズと組み合わせただけの状態でもすでに30:70の構成比になっています。
そのため、インナーはカットソーなどのカジュアルなもので構いませんし、足元をスニーカーにしてスポーティなバランスを楽しむのも素敵です。
ジャケットはジーンズを「よそ行き」に格上げしてくれます。
3. ジーンズコーディネート
一番簡単な方法ですが、ジーンズ以外の色を全て黒にするだけでも大人っぽく着こなすことができます。
Tシャツやスウェットのようなものでもいいですが、ハイゲージのニットやディテールのあるカットソーなどを選ぶとグッと大人の表情になります。
重要なことは、ジーンズ以外の全て、シューズ、バッグ、サングラスもオールブラックにすること。他の色を入れると効果がなくなってしまいますのでご注意ください。
ジョニー・カワサキ
顧客のワードローブに魅力を高めるアイテムを足すことを得意としているファッションスタイリスト。20年以上におよぶ外資系アパレル勤務で培われた知識とセンスをもとにしたアドバイスには定評がある。