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2025年10月10日2025年10月16日
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えがお美容室

50代の髪うねり改善|美容師が教える毎朝の若見え簡単ヘアケア術



鏡の前でため息をつく毎朝を変えませんか。朝起きて鏡を見ると、髪が四方八方に広がっている。前髪はうねって変な方向を向いているし、後頭部はぺたんこ。ブラシでとかしても、ドライヤーをかけても、なかなか思い通りにならない。結局30分も格闘して、やっとなんとか外に出られる状態にする。そんな毎朝を繰り返していませんか。若い頃は真っ直ぐだった髪が、50代になって急にうねり始めた。クセ毛なんて今までなかったのに、どうしてこんなことになってしまったのか。そう感じている方は、決してあなただけではありません。お客様からよくいただくご相談が、まさに髪のうねりについてです。中でも「若い頃はこんなじゃなかったのに」「毎朝のスタイリングが本当に大変」というお声を本当によくお聞きします。でも、ご安心ください。50代の髪のうねりには明確な原因があり、適切なケアをすれば必ず改善できるのです。この記事では、なぜ50代になると髪がうねるのか、その科学的な理由から、今日からご自宅で実践できる簡単なヘアケア術まで、サロンワークで培った知識と経験をもとに詳しくお伝えしていきます。毎朝のスタイリングが楽になり、鏡を見るたびに気分が上がる。そんな日々を一緒に取り戻していきましょう。

50代の髪にうねりが出る3つの原因

まず、なぜ50代になると髪がうねり始めるのか、その原因を正しく理解することが大切です。原因が分かれば、適切な対策も見えてきます。

女性ホルモンの減少が髪質を変える

50代になると、更年期に伴いエストロゲンの分泌量が急激に減少します。エストロゲンは髪の成長期を支え、太くハリのある髪を育てる重要なホルモン。分泌が減ると成長期が短くなり、細く弱いうねりやすい髪が増えます。髪だけでなく肌や体調にも影響するため、生活習慣の見直しも有効です。

毛穴の歪みがうねりを生み出す

加齢で頭皮の弾力が低下し、毛穴の形が円形から楕円形に変化、毛包も歪みます。歪んだ毛穴・毛包からはうねりのある髪が生えやすくなります。即効性は低いものの、頭皮ケアを継続すれば徐々に改善が期待できます。

髪内部のタンパク質バランスの崩れ

髪内部のオルソコルテックス(親水性)とパラコルテックス(疎水性)の分布バランスが、加齢やカラー・パーマの蓄積ダメージで偏ると、湿気で一部が膨張しうねりが強まります。白髪染めを続ける世代ほど、ダメージケアとの両立が鍵になります。

美容師が実践する朝のスタイリングを楽にする方法

原因が分かったところで、具体的な改善方法へ。まずは「朝を楽にする夜の仕込み」から。

夜のシャンプー後のケアが翌朝を決める

濡れ髪はキューティクルが開いて最もデリケート。擦らず「押さえる」タオルドライ→目の粗いコームで毛先→中間→根元の順でやさしく。洗い流さないトリートメントは中間〜毛先中心に。手に残った分で表面をなでてツヤ出しを。

ドライヤーの使い方で朝が変わる

根元から15cm離し、軽いテンションをかけながら根元→中間→毛先の順に乾かす。前髪は癖の逆方向から風を当ててリセット。最後は必ず冷風で引き締め、整えた形をキープ。

朝の時短スタイリング3ステップ

①気になる部分だけ霧吹きで「根元まで」湿らす/②引っ張りテンションを意識してドライヤーで方向づけ/③オイルやバームを少量ずつ。慣れれば5分以内で整います。

若見えを叶える50代のヘアケア習慣

日々の習慣を整えると、髪質そのものが変わります。

シャンプー選びが髪質を左右する

50代はアミノ酸系洗浄成分のマイルドなシャンプーがおすすめ。硫酸系(ラウリル硫酸Na/ラウレス硫酸Na)は避け、ココイルグルタミン酸・ラウロイルメチルアラニン等を目安に。ケラチン等のエイジングケア成分配合も有効。

週1回の集中トリートメントで髪質改善

トリートメントを多めに塗布→蒸しタオルで5〜10分温めて浸透促進→しっかりすすぐ。週1回を継続すると、まとまり・ツヤ・うねりの出にくさを実感できます。

頭皮マッサージでうねりの根本改善

シャンプー時に指の腹で小さな円を描き、生え際→側頭部→頭頂→後頭部へ。下から上へリフトする意識で血行促進・頭皮柔軟化。3か月継続で新生毛の変化を実感しやすくなります。

サロンケアとホームケアの使い分け

状態に応じて、施術とホームケアを最適に組み合わせましょう。

縮毛矯正と酸性ストレートの違い

強いクセには縮毛矯正(半永久的・ダメージ大のため部分施術推奨)。ダメージ抑制と自然さ重視なら酸性ストレート(持続はやや短め)。髪質・生活に合わせた選択が肝心です。

髪質改善トリートメントの効果

酸熱系(例:グリオキシル酸)で内部結合を補強し、ツヤとまとまりを付与。1〜2か月持続、反復で徐々に改善。自然な仕上がりで50代に好相性。

ホームケアで効果を長持ちさせるコツ

施術後48時間は結ばず、やさしく扱う。相性の良いサロン専売シャンプー/トリートメントで維持。結果的に来店間隔がのび、コスパも良好。

年代別おすすめヘアスタイル

うねりを活かしつつ若見えを叶える提案です。

うねりを活かすショートヘア

襟足すっきり・トップにボリュームのマッシュショート。うねりが動きとなって活き、スタイリングも時短に。

扱いやすいボブスタイル

毛先に重さを残し、内側で量調整。顎下〜鎖骨の長さが似合わせ万能。オイルやバームでラフに整えるだけで決まります。

ミディアムヘアのアレンジ術

軽すぎないレイヤーでシルエット維持。ゆるパーマで馴染ませ、ハーフアップやお団子などTPOに合わせてアレンジ。

よくある質問と美容師の回答

サロンで多いご質問にお答えします。

Q. 自宅でできるヘアアイロンの正しい使い方は?

温度は160〜170℃目安。ヒートプロテクト必須。同一点は約3秒、往復し過ぎない。頻度は週2〜3回に抑え、他日はドライヤーで。

Q. 白髪染めとうねりケアは両立できる?

オーガニック系やマニキュア等で負担軽減。サロンでは同時トリートメントで補修。自宅はリタッチ中心+集中ケアを。頻度は約2か月に1回を目安に。

Q. うねりが改善されるまでどのくらいかかる?

ホームケアの初期実感は2週間〜1か月。毛穴由来の根本改善は3〜6か月を目安に。施術併用で即効性+維持を両立。

まとめ

50代のうねりは、ホルモン変化・毛穴の歪み・内部タンパク質バランスの乱れが主因。夜のケア(やさしいタオルドライ、アウトバス、根元からのドライ&冷風)で翌朝が激変。アミノ酸系シャンプー、週1集中トリートメント、頭皮マッサージの継続で髪質は確実に向上。施術は酸性ストレートや髪質改善から段階的に、縮毛矯正は部分使いが自然。生活習慣(食事・睡眠・ストレス)も整えて総合的にケアしましょう。

大人女性専門のEGAO美容室では、髪質・生活スタイルに合わせたカウンセリングとホームケア提案で、うねりの悩みから「鏡を見るのが楽しみ」な毎日へ。今日からできることから始めて、若々しい印象の髪を一緒に取り戻していきましょう。髪が変われば気分が変わる。あなたの笑顔のために、私たちは全力でサポートいたします。

▼ この記事を書いた人

ヘアスタイリスト テルイタカヒロ

テルイタカヒロ
えがお美容室 ヘアスタイリスト
えがお美容室 美容師・ディレクター。グレーヘアのヘアカラーとパーマを得意とし、50代以上の女性たちから絶大な信頼を得ている。著書に「髪型を変えれば若返る!シニアビューティーヘア」(講談社)がある。

 

 

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