ステキなヒント
美容師が伝える50代60代女性の美容室の選び方
- 1. 50代60代が美容室選びに悩む本当の理由
- 1.1. 若い世代向けの美容室が圧倒的に多い現実
- 1.2. エイジング特有の悩みへの理解不足
- 1.3. 美容室の雰囲気や接客スタイルが合わない
- 2. 自分に合った美容室を見つける7つのチェックポイント
- 2.1. ポイント1:営業年数と客層を確認する
- 2.2. ポイント2:エイジング対応メニューの充実度
- 2.3. ポイント3:美容師の年齢層と経験値
- 2.4. ポイント4:カウンセリングの丁寧さ
- 2.5. ポイント5:使用している薬剤やトリートメントの質
- 2.6. ポイント6:立地とアクセスの良さ
- 2.7. ポイント7:価格帯と予算のバランス
- 3. オンラインツールを活用した美容室の探し方
- 3.1. 美容室予約サイトの賢い使い方
- 3.2. Googleマップでの評判チェック
- 3.3. InstagramやSNSでの情報収集
- 4. 初回訪問で必ずチェックすべき5つのポイント
- 4.1. 店内の雰囲気と清潔感
- 4.2. カウンセリングでの対応
- 4.3. 提案内容の適切さ
- 4.4. 施術中のコミュニケーション
- 4.5. アフターフォローの充実度
- 5. 失敗しない美容室選びのための質問リスト
- 6. こんな美容室は避けたほうが良い5つのサイン
- 7. 長く通える美容室との関係の築き方
- 7.1. 正直な感想を伝える
- 7.2. 定期的に通う
- 7.3. コミュニケーションを大切に
- 8. まとめ
美容師が伝える50代60代女性の美容室の選び方
50代60代になると、美容室選びに悩む方が本当に多いんです。
私は巣鴨のえがお美容室で、日々50代以上の女性のお客様を担当させていただいていますが、初めて来店される方から「若い人ばかりの美容室は気後れしてしまって」「白髪やうねりの悩みを分かってもらえなくて」という声をよく伺います。
美容師として20年以上この仕事を続けてきた中で、50代60代の女性が美容室選びで失敗してしまうパターンや、逆に「ここに来て本当によかった」と言っていただけるポイントが見えてきました。実際、多くのお客様が2軒3軒と美容室を変えて、やっと自分に合うサロンに出会えたとおっしゃいます。
この記事では、美容室の内側を知る現役美容師の立場から、50代60代女性が自分に合った美容室を見つけるための具体的な方法をお伝えします。美容室選びで悩んでいる方、今の美容室に満足できていない方に、少しでもお役に立てれば嬉しいです。
50代60代が美容室選びに悩む本当の理由

まず、なぜ50代60代になると美容室選びが難しくなるのか、美容業界の内側からお話しさせてください。これを知っておくと、探し方のコツも見えてくるはずです。
若い世代向けの美容室が圧倒的に多い現実
美容業界には構造的な問題があります。新規開業する美容師の多くは20代30代で、独立して新しくお店を出すときに、自然とターゲットも自分と同世代になるんです。これは当然のことで、若い美容師は若いお客様の感覚や求めているものが分かりやすいですからね。
実際、美容師は自分の年齢から±10歳くらいのお客様が最も得意とされています。これは技術の問題というより、感覚の問題なんです。同世代だからこそ、どんな悩みがあって、どんなスタイルが似合うか、どんな会話が心地よいかが自然と分かる。逆に言えば、若い美容師にとって、50代60代の髪質や悩みは経験が少ないため、どうしても対応が難しくなってしまうのが現実なんです。
さらに、美容業界は開業から3年続けば良い方と言われるほど厳しい世界です。多くのサロンが短期間で閉店してしまうため、長く続いているサロン、つまり50代60代のお客様を多く受け入れているサロンが相対的に少なくなってしまうという問題もあります。
エイジング特有の悩みへの理解不足
50代60代になると、髪の悩みが大きく変わります。白髪が増えてきた、髪にうねりが出てきた、パサついてツヤがなくなった、ボリュームがなくなってきた、髪が細くなった。こうした悩みは、20代30代ではほとんど経験しないものばかりです。
ところが若い美容師は、これらの悩みを体験したことがないため、「どう対応すればお客様が満足してくださるか」という感覚が掴みにくいんです。例えば白髪染めひとつとっても、若い世代のおしゃれ染めとは全く違う技術が必要です。頭皮への負担、染まりやすさ、色持ち、白髪の浮き方など、考慮すべき点がまったく違うんですね。
サロンに来られるお客様から「前の美容室では、白髪染めの色がすぐに落ちてしまって」「希望と違う色になってしまった」というお話をよく伺います。これは技術不足というより、エイジング毛への理解や経験が不足していることが原因の場合が多いんです。
美容室の雰囲気や接客スタイルが合わない
店内の音楽、インテリア、会話のトーン、すべてが若い世代向けにデザインされていると、50代60代の方は「場違いかな」と感じてしまいます。これは決して気にしすぎではなく、美容室がターゲットを明確にした結果なんです。
若い世代向けのサロンは、BGMも流行りの洋楽だったり、照明も明るすぎたり、美容師との会話も活発だったりします。それが若いお客様には心地よいのですが、50代60代の方にとっては落ち着かない空間になってしまうことがあります。
また、美容師との会話のスタイルも重要です。若い美容師は良かれと思って色々話しかけてくれますが、それがプレッシャーに感じられることもあります。適度な距離感を保ちながら、必要なコミュニケーションを取るというバランス感覚は、経験がないと難しいものなんです。
自分に合った美容室を見つける7つのチェックポイント

ここからは、美容師として、これから美容室を探す50代60代の方に必ずチェックしていただきたいポイントを7つお伝えします。これらを確認することで、失敗する確率はぐっと下がりますよ。
ポイント1:営業年数と客層を確認する
長く続いている美容室は、それだけ幅広い年齢層のお客様に対応してきた証拠です。先ほどもお伝えしましたが、美容業界は厳しい世界なので、10年以上続いているサロンは信頼できる可能性が高いです。
営業年数が長いということは、オーナー美容師もそれなりの年齢になっているということ。40代50代の美容師であれば、50代60代のお客様の悩みも理解しやすく、対応にも慣れています。また、長く続いているサロンには自然と同年代のお客様も集まってくるので、店内の雰囲気も落ち着いています。
ホームページやSNSで店内の写真を見たとき、スタイリング写真が若い世代ばかりでなく、50代以上のモデルも使われているかチェックしてみてください。これはそのサロンがどの年代をターゲットにしているかの重要な指標です。若い世代のモデルばかりが掲載されているサロンは、ターゲットが若い世代ということですから、50代60代の方には合わない可能性があります。
営業年数は、ホームページの会社概要や店舗情報に記載されていることが多いです。もし見つからない場合は、予約サイトの口コミで古い投稿を探してみるのも一つの方法です。何年も前から口コミがあるサロンは、それだけ長く営業しているということですからね。
ポイント2:エイジング対応メニューの充実度
美容室のメニュー表を見て、50代60代特有の悩みに対応したメニューがあるか確認してください。白髪ぼかし、白髪ぼかしハイライト、髪質改善トリートメント、エイジングケアカラー、ボリュームアップパーマなど、こうしたメニューが豊富なサロンは、その年代のお客様を大切にしている証拠です。
特に「白髪ぼかし」は最近注目されている技術で、私たちのサロンでも人気のメニューです。白髪を完全に染めるのではなく、ハイライトを入れて自然になじませる方法なんですね。根元が伸びても目立ちにくく、髪へのダメージも少ないため、50代60代の方に本当におすすめです。
白髪染めと一口に言っても、最近では様々な選択肢があります。従来の白髪染めは、黒や茶色に均一に染める方法でしたが、これだと根元が伸びたときに白髪が目立ってしまいます。また、髪全体を暗くしてしまうため、顔色がくすんで見えることもあります。
一方、白髪ぼかしは明るめのハイライトを入れることで、白髪を目立たなくさせる技術です。全体的に明るく柔らかい印象になり、顔色も明るく見えます。さらに、根元が伸びてきても白髪が目立ちにくいので、カラーの頻度を減らすことができるんです。
髪質改善トリートメントも重要なメニューです。50代60代になると、髪が乾燥してパサつきやすくなります。普通のトリートメントでは効果が長続きしないため、内部補修をしっかり行う髪質改善トリートメントが必要になってきます。こうしたメニューがあるサロンは、エイジング毛への理解が深いと言えます。
ポイント3:美容師の年齢層と経験値
美容師の年齢や経験年数は、ホームページのスタッフ紹介ページで確認できることが多いです。40代以上の美容師がいる、または在籍年数が長いスタッフが多いサロンは、50代60代の髪質や悩みへの理解が深い傾向があります。
ただし、若い美容師でも50代以上のお客様を多く担当して経験を積んでいる方もいます。私たちのサロンにも30代のスタッフがいますが、開業当初から50代以上のお客様を多く担当してきたため、エイジング毛への対応に長けています。
気になるサロンがあれば、予約時に「50代の髪質に詳しいスタイリストさんをお願いします」とリクエストしてみるのも良い方法です。このリクエストに快く応じてくれるサロンは、スタッフ教育がしっかりしている証拠でもあります。
また、美容師の経験年数も重要なポイントです。一般的に、美容師として10年以上の経験があれば、様々な年代や髪質のお客様を担当してきている可能性が高いです。ホームページに経験年数が書かれていない場合は、予約時や初回カウンセリングで聞いてみても良いでしょう。
ポイント4:カウンセリングの丁寧さ
初回カウンセリングに時間をかけてくれるサロンは信頼できます。理想的なカウンセリングは、髪質、くせ、悩み、普段のスタイリング方法、ライフスタイルなど、じっくりヒアリングしてくれるものです。
私たちのサロンでは、初回のお客様には最低でも15分から20分はカウンセリングの時間を取るようにしています。髪の状態を見るだけでなく、普段どんなふうに髪を乾かしているか、どんなスタイリング剤を使っているか、どのくらいの頻度で美容室に通っているかなど、細かくお聞きします。
こうした情報があることで、その方に本当に合ったスタイルや施術方法を提案できるんです。例えば、朝の準備時間が限られている方には、スタイリングが簡単な髪型を提案します。逆に、時間に余裕があってスタイリングを楽しみたい方には、アレンジのしやすい髪型を提案します。
逆に、カウンセリングがほとんどなくすぐに施術に入るサロンは注意が必要です。特に50代60代の髪は個人差が大きいため、一人ひとりに合わせた提案が必須なんです。同じ白髪染めでも、髪質や白髪の量、くせの有無などによって、使う薬剤や技術が変わってきます。
口コミサイトで「カウンセリングが丁寧」「話をよく聞いてくれる」という評価があるサロンは、その点で期待できます。逆に「希望を聞いてもらえなかった」「一方的に決められた」という口コミがあるサロンは避けた方が無難です。
ポイント5:使用している薬剤やトリートメントの質
美容室によって、使用しているカラー剤やパーマ液、トリートメントの質は大きく異なります。特に50代60代の髪はダメージを受けやすいため、できるだけ髪に優しい薬剤を使っているサロンを選びたいところです。
ホームページに「オーガニックカラー使用」「ノンジアミンカラー対応」「髪質改善専門」などの記載があるサロンは、薬剤にこだわっている可能性が高いです。特にノンジアミンカラーは、頭皮がしみやすい方や、カラーアレルギーの心配がある方におすすめです。
トリートメントも、安価なサロンと高級サロンでは使っている商材が全く違います。安いトリートメントは表面をコーティングするだけなので、数日で効果がなくなってしまいます。一方、髪質改善系の高品質なトリートメントは、髪の内部に栄養を補給するため、効果が1ヶ月から2ヶ月持続します。
初回カウンセリングで、どんな薬剤を使っているか質問してみるのも良いでしょう。きちんとしたサロンであれば、使用している薬剤のブランドや特徴を説明してくれるはずです。逆に、質問してもあいまいな返事しか返ってこないサロンは、薬剤へのこだわりが少ない可能性があります。
また、施術後に髪がどれくらい傷むかも重要なポイントです。カラーやパーマの後、髪がゴワゴワになったり、異常に傷んだりする場合は、薬剤の選定や施術方法に問題がある可能性があります。良いサロンは、ダメージを最小限に抑えながら施術してくれます。
ポイント6:立地とアクセスの良さ
50代60代になると、通いやすさがとても重要になってきます。駅から近い、駐車場がある、自宅や職場から通いやすいなど、物理的なアクセスの良さは継続して通うための大切な要素です。
巣鴨という土地柄、私たちのサロンには駅から徒歩圏内で通える方が多くいらっしゃいます。雨の日でも傘をさして歩ける距離であることは、意外と重要なポイントなんです。特に梅雨の時期や冬の寒い日は、遠くまで出かけるのが億劫になりますからね。
また、階段しかないビルの上階にあるサロンより、1階や2階でエレベーターがあるサロンの方が通いやすいですよね。膝が痛い方や、体力に自信がない方にとって、階段の上り下りは大きな負担になります。バリアフリー対応しているサロンであれば、さらに安心です。
駐車場の有無も重要です。車で通いたい方は、専用駐車場があるか、近隣にコインパーキングがあるかを確認しましょう。予約時に駐車場について聞いてみるのも良いですね。
営業時間も確認しておきたいポイントです。平日の昼間しか営業していないサロンだと、お仕事をされている方は通いにくいですよね。逆に、土日や夕方以降も営業しているサロンなら、ライフスタイルに合わせて予約できます。
ポイント7:価格帯と予算のバランス
美容室の料金は地域やサロンのコンセプトによって大きく異なります。高ければ良いというわけでもありませんが、あまりに安すぎるサロンは薬剤や施術の質が心配です。
一般的に、カット+カラーで10,000円から15,000円前後が相場です。この価格帯であれば、ある程度の質は期待できます。都心の一等地であれば、もう少し高くなることもありますし、郊外や住宅街であれば、もう少し安いこともあります。
ただし、都心と郊外では価格相場が全く異なるため、地域の相場を調べてから判断しましょう。同じエリアで複数のサロンを比較してみると、適正価格が見えてきます。
トータルの料金だけでなく、どんなメニューが含まれているかも確認してください。カラーにトリートメントが含まれているのか、カット料金にシャンプーとブローが含まれているのかなど、内訳を確認することで適正価格かどうか判断できます。
初回限定の割引やクーポンがある場合は、それを利用するのも良い方法です。ただし、初回だけ安くて2回目以降が高額になるサロンもあるので、通常料金も必ず確認しておきましょう。
また、年齢割引や平日割引など、お得なサービスがあるサロンもあります。シニア世代向けの特典があるサロンは、その年代のお客様を歓迎している証拠でもあります。遠慮せず、割引制度について聞いてみてくださいね。
オンラインツールを活用した美容室の探し方

現代では、インターネットを使って効率的に美容室を探すことができます。美容師として、お客様におすすめしている探し方をご紹介します。
美容室予約サイトの賢い使い方
ホットペッパービューティー、楽天ビューティー、OZmallなどの予約サイトは、条件を絞って検索できるのが便利です。これらのサイトを使うことで、自宅にいながら多くのサロン情報を比較検討できます。
検索する際は、「50代歓迎」「60代歓迎」「白髪染め得意」「エイジングケア」などのキーワードや条件で絞り込んでみてください。多くのサイトでは年代や悩みで検索できる機能があります。また、「ミセス向け」「大人女性向け」といったタグがついているサロンも狙い目です。
料金で絞り込む機能もありますので、予算に合わせて探すこともできます。ただし、あまりに安すぎるサロンは避けた方が無難です。先ほどもお伝えした通り、カット+カラーで10,000円から15,000円前後を目安に探してみてください。
また、口コミ評価も重要な判断材料です。ただし、口コミを見る際は件数と内容の両方をチェックしましょう。件数が多く、かつ「50代」「60代」の方からの口コミがあるサロンは、その年代への対応に慣れている可能性が高いです。
口コミを読むときは、具体的にどんな点が良かったのか、悪かったのかを見てください。「カウンセリングが丁寧だった」「希望通りの色になった」「髪質に合わせて提案してくれた」といった具体的な内容が書かれている口コミは参考になります。
逆に、「態度が悪かった」「希望と違う仕上がりになった」「急かされた」といった口コミが複数ある場合は注意が必要です。一つや二つのネガティブな口コミは気にしなくても良いですが、同じような内容の口コミが複数ある場合は、何か問題がある可能性があります。
Googleマップでの評判チェック
Googleマップの口コミは、予約サイトとは違う角度からの評価が見られます。予約サイトの口コミは、割引やポイント目当てで書かれることもありますが、Googleマップの口コミは純粋にその店舗の評価を知りたい人が見るものなので、より率直な意見が多い傾向があります。
星の数だけでなく、具体的なレビュー内容を読んでみてください。「スタッフの対応が丁寧」「年齢を重ねた髪の悩みを理解してくれる」「落ち着いた雰囲気」などのキーワードがあれば、50代60代にとって良いサロンの可能性が高いです。
また、店舗からの返信があるかどうかもチェックしてみてください。口コミに丁寧に返信しているサロンは、お客様の声を大切にしている証拠です。ネガティブな口コミに対しても、誠実に対応しているかを見ると、そのサロンの姿勢が分かります。
Googleマップでは、サロンの外観や内観の写真も見ることができます。店内の雰囲気、清潔感、設備などを確認できるので、予約前に確認しておくと安心です。明るすぎず暗すぎず、落ち着いた雰囲気の店内であれば、50代60代の方も居心地よく過ごせるでしょう。
InstagramやSNSでの情報収集
最近では、多くの美容室がInstagramで施術例を投稿しています。ハッシュタグ「#50代ヘアスタイル」「#60代ヘアスタイル」「#白髪ぼかし」などで検索すると、実際の仕上がりを見ることができます。
投稿されているスタイル写真が自分の好みに合っているか、同世代のモデルが多いかをチェックしてみましょう。若い世代のスタイルばかり投稿しているサロンは、やはりターゲットが若い世代なので、50代60代には合わない可能性があります。
気に入ったスタイルがあれば、そのサロンをブックマークして、さらに詳しく調べてみてください。Instagramのプロフィールからホームページへのリンクがあることが多いので、そこから詳細情報を確認できます。
また、サロンの投稿頻度や内容も参考になります。定期的に投稿しているサロンは、お客様とのコミュニケーションを大切にしている傾向があります。施術例だけでなく、ヘアケアのアドバイスやスタイリング方法なども投稿しているサロンは、お客様のことを考えている証拠です。
初回訪問で必ずチェックすべき5つのポイント

オンラインで良さそうなサロンを見つけたら、実際に訪れてみましょう。初回訪問時に以下のポイントを確認することで、そのサロンが自分に合っているか判断できます。
店内の雰囲気と清潔感
入店した瞬間の第一印象は大切です。清潔に保たれているか、整理整頓されているか、BGMや照明が落ち着いているかなど、自分が居心地よく過ごせる空間かどうかを感じ取ってください。
床に髪の毛が落ちていないか、鏡や椅子が汚れていないか、トイレが清潔かなど、細かい点も見てみましょう。こうした部分に気を配っているサロンは、施術も丁寧である可能性が高いです。
また、待合スペースにどんな雑誌が置いてあるかも、ターゲット層を知る手がかりになります。若い世代向けのファッション誌ばかりでなく、幅広い年代向けの雑誌があれば、多様なお客様に対応しているサロンと言えます。私たちのサロンでは、50代60代向けの美容雑誌やライフスタイル誌も揃えるようにしています。
店内の温度も重要です。冷房が効きすぎていて寒かったり、逆に暑すぎたりすると、長時間の施術が苦痛になります。快適な温度に保たれているか、ブランケットなどの配慮があるかもチェックしてみてください。
カウンセリングでの対応
初回カウンセリングで、美容師がどれだけ丁寧にヒアリングしてくれるかは重要なポイントです。髪質、くせ、悩み、希望のスタイルなどをじっくり聞いてくれるか、こちらの話を遮らずに最後まで聞いてくれるかを見てください。
また、専門用語ばかり使わず、分かりやすい言葉で説明してくれるかも大切です。50代60代のお客様に慣れている美容師は、説明の仕方も丁寧で分かりやすい傾向があります。「レイヤーを入れて」「グラデーションで」といった専門用語を使うのではなく、「顔周りを軽くして」「毛先に動きをつけて」といった分かりやすい言葉で説明してくれる美容師が理想的です。
カウンセリング中に、あなたの生活スタイルについても聞いてくれるかどうかもポイントです。朝の準備時間、スタイリングの得意不得意、どのくらいの頻度で美容室に通えるかなど、こうした情報を聞いた上で提案してくれる美容師は、本当にあなたに合ったスタイルを考えてくれています。
提案内容の適切さ
カウンセリングを受けた後、美容師がどんな提案をしてくれるかも重要です。こちらの希望を無視して一方的に提案してくるのではなく、悩みや希望を踏まえた上で、いくつかの選択肢を提示してくれる美容師が理想的です。
また、「できないこと」も正直に伝えてくれる美容師は信頼できます。例えば、髪が細くてダメージが強い場合、明るすぎるカラーは難しいことがあります。そういうときに、無理にやろうとするのではなく、「今の髪の状態だとこれ以上明るくするのは難しいです。でも、こういう方法なら希望に近づけます」と代替案を提示してくれる美容師が本物のプロです。
過度な期待を持たせるようなことは、プロとして避けるべきことなんです。「絶対に○○になります」と断言するのではなく、「○○を目指しましょう。ただ、髪質によってはこういう可能性もあります」と、現実的な説明をしてくれる美容師を選びましょう。
施術中のコミュニケーション
施術中、適度に声をかけてくれるか、途中経過を確認してくれるかも大切です。特にカラーやパーマは、希望通りに仕上がっているか途中で確認する必要があります。
カラーの場合、染まり具合を確認して、必要であれば時間を調整してくれるか。パーマの場合、ロッドの太さや巻き方が希望通りか確認してくれるか。こうした細かい配慮があるサロンは、仕上がりの満足度が高くなります。
逆に、プライベートなことを根掘り葉掘り聞かれたり、会話を強制されたりするのは苦痛ですよね。こちらの反応を見ながら、適度な距離感を保ってくれる美容師が理想的です。話したい気分のときは楽しく会話し、静かに過ごしたいときは無理に話しかけない、そんな空気を読める美容師が良いですね。
私たちのサロンでは、お客様の様子を見ながら、話しかけるタイミングを調整するようにしています。本を読んでいたり、目を閉じてリラックスしている様子であれば、必要最小限の声かけにとどめます。逆に、話したそうな雰囲気であれば、楽しくお話しさせていただきます。
アフターフォローの充実度
施術後、自宅でのケア方法やスタイリング方法を教えてくれるか、次回の来店目安を伝えてくれるかも確認してください。これらの説明がないサロンは、お客様のことを考えていない可能性があります。
例えば、白髪染めをした場合、「色持ちは約1ヶ月半から2ヶ月です。根元が気になり始めたら、次回の予約を入れてくださいね」といった具体的なアドバイスがあると安心ですよね。
また、何か問題があった場合の対応についても、事前に説明があると安心です。仕上がりに満足できなかった場合、一週間以内であれば無料でお直しします、というような保証制度があるサロンは、技術とサービスに自信がある証拠です。
施術後に、使用したトリートメントやスタイリング剤について説明してくれるかもポイントです。良いサロンは、自宅でも髪をきれいに保つための方法を教えてくれます。ただし、高額な商品を無理に売りつけてくるのは問題ですので、その点は注意してください。
失敗しない美容室選びのための質問リスト

初回カウンセリングで、以下のような質問をしてみることをおすすめします。遠慮せず、気になることは聞いてみてください。良いサロンであれば、どんな質問にも丁寧に答えてくれるはずです。
- 白髪染めは、どんなカラー剤を使っていますか?頭皮に優しいタイプはありますか?
- うねりや広がりを抑えるには、どんなメニューがおすすめですか?
- トリートメントは、どのくらいの頻度で受けるのが良いですか?
- このスタイルを維持するには、どのくらいのペースで通えば良いですか?
- 自宅でのお手入れ方法を教えていただけますか?
- カラーの色持ちはどのくらいですか?
- パーマのもちはどのくらいですか?
- 髪が傷みやすいのですが、ダメージを抑える方法はありますか?
- 白髪ぼかしと通常の白髪染め、どちらが私に合っていますか?
- ボリュームが出にくいのですが、どんな対策がありますか?
こうした質問に対して、丁寧に分かりやすく答えてくれる美容師であれば、信頼できる可能性が高いです。逆に、質問をはぐらかしたり、面倒くさそうな態度を取ったりする場合は、そのサロンは避けた方が良いかもしれません。
美容師として、お客様からの質問は大歓迎です。むしろ、質問してくださることで、何を求めているのかが明確になり、より良い提案ができるんです。遠慮せず、どんどん質問してくださいね。分からないことや不安なことは、施術前にすべて解消しておきましょう。
こんな美容室は避けたほうが良い5つのサイン

美容師として、正直にお伝えしたい「避けた方が良いサロンの特徴」があります。これらのサインが見られたら、別のサロンを検討した方が良いかもしれません。
- カウンセリングがほとんどない:初回なのに、ほとんど話を聞かずにすぐ施術に入ろうとするサロンは危険です。50代60代の髪は個人差が大きいため、丁寧なカウンセリングは必須なんです。
- 強引な営業が多い:高額なトリートメントコースや、ホームケア商品を無理に勧めてくるサロンは注意が必要です。本当に必要なものだけを提案してくれる、誠実なサロンを選びましょう。
- 予約が取りやすすぎる:いつでもすぐに予約が取れるサロンは、一見便利に思えますが、実は人気がないという可能性もあります。逆に、ある程度予約が埋まっているサロンの方が、信頼されている証拠です。
- 口コミ評価が極端に悪い、または全くない:口コミサイトで、低評価が多い、または口コミが全くないサロンは慎重に判断してください。ただし、新規オープンの場合は口コミが少ないのは当然なので、その点は考慮しましょう。
- スタッフの入れ替わりが激しい:ホームページのスタッフ紹介ページを定期的に見て、頻繁にスタッフが変わっているサロンは、職場環境に問題がある可能性があります。長く働いているスタッフが多いサロンの方が安心です。
これらのサインが一つでも見られたら、そのサロンは避けた方が無難です。美容室は、あなたの大切な髪を任せる場所です。妥協せず、本当に信頼できるサロンを選んでください。
長く通える美容室との関係の築き方

良い美容室を見つけたら、長く付き合っていきたいですよね。美容師として、お客様との良い関係を築くコツをお伝えします。
正直な感想を伝える
仕上がりが気に入った点、気になった点は、正直に伝えてください。美容師は、フィードバックをもらうことで、次回さらに良い提案ができるようになります。我慢して黙っているより、率直に伝えていただいた方が、結果的に満足度の高い関係が築けます。
「もう少し短くしてほしかった」「この部分がちょっと重い感じがする」「色がイメージと少し違う」など、気になることがあれば、遠慮なく言ってください。その場で調整できることも多いですし、次回に活かすこともできます。
逆に、気に入った点も伝えてください。「この長さがちょうど良い」「スタイリングしやすい」「色が希望通り」など、ポジティブなフィードバックも美容師にとってはとても嬉しいものです。どこが気に入っていただけたかが分かれば、次回もそのポイントを意識できます。
定期的に通う
同じ美容師に継続して担当してもらうことで、髪質や好みを理解してもらいやすくなります。できれば2ヶ月から3ヶ月に一度のペースで通うのが理想的です。
定期的に通うことで、美容師はあなたの髪の状態や変化を把握できます。前回からどう変わったか、どんなケアが必要か、次回はどんな提案ができるか、といったことが見えてきます。
また、担当美容師を固定することもおすすめです。毎回違う美容師に担当してもらうと、その都度説明が必要になりますし、好みも伝わりにくくなります。気に入った美容師がいれば、次回から指名予約するようにしましょう。
コミュニケーションを大切に
美容師との会話を楽しむ必要はありませんが、最低限のコミュニケーションは大切です。ライフスタイルの変化や、髪の悩みの変化など、変わった点は伝えてください。
例えば、「最近、朝の準備時間が短くなったので、スタイリングが簡単な髪型にしたい」「旅行に行く予定があるので、それまでは髪色を保ちたい」など、生活の変化を伝えることで、より適切な提案ができます。
また、使っているシャンプーやトリートメントが変わった、自宅でのケア方法を変えたなど、ヘアケアに関する変化も伝えてください。こうした情報があることで、美容師は髪の状態をより正確に把握できます。
逆に、話したくないことは無理に話す必要はありません。プライベートなことを聞かれて答えたくない場合は、適当にかわしても大丈夫です。良い美容師は、お客様が話したいことだけを聞き、それ以上は踏み込みません。
まとめ
50代60代の美容室選びは、若い頃とは違うポイントを押さえる必要があります。営業年数が長く、エイジング対応メニューが充実していて、美容師に経験値があり、カウンセリングが丁寧で、使用する薬剤にこだわりがあり、アクセスが良く、価格が適正なサロン。こうした7つのチェックポイントを確認しながら探してみてください。
オンライン予約サイトやGoogleマップ、SNSを活用すれば、効率的に情報収集ができます。初回訪問では、店内の雰囲気、カウンセリングの丁寧さ、提案内容の適切さ、施術中のコミュニケーション、アフターフォローの充実度をしっかり確認しましょう。
良い美容室は、あなたの髪の悩みに寄り添い、年齢に合った提案をしてくれる場所です。妥協せず、本当に自分に合ったサロンを見つけてください。美容室選びが成功すれば、これからのヘアライフがもっと楽しくなるはずです。美容師として、皆さんが素敵な美容室に出会えることを心から願っています。