ステキなヒント
47. 大人の着るフリース
着た時から暖かく、軽くてシワにならないフリースは、寒い冬に家の中で着るのに大活躍するアイテムです
この心地よさを外に連れ出して、スタイリッシュに着こなすヒントを今回はお伝えしたいと思います。
代表的なフリース
[ ファーリーフリース ]
ファーリー(FURRY)とは「毛皮に覆われた」という意味。ソフトタッチで毛足の長いファー素材を使用したもののことを指します。
[ ボアフリース ]
ボアとは「柔らかい羽毛」という意味です。 ファーリーフリースよりは毛足が短く毛足が丸まっているものを指します。
[ フェイクスエードフリース ]
スエードレザーのような見た目で、非常にスムースな肌触りが特徴です。ムートンのような質感があります。
ファーリーフリースは1色使いで大人の顔になる
フリースの中でもファーリーなものは、ほっこり感が強く出るアイテムのため、洗練された着こなしにするにはワントーンコーディネートがおすすめです。
ベーシックカラーである、黒やネイビーの1色だけでトップスとボトムス、そして靴とバッグをまとめるとモードな着こなしになります。
ワントーンを上手にコーディネートするポイントは、質感の違うものを3つ持ってくると上級者に見えます。
例えば、ふわふわとしたファーリーフリースのトップスには、滑らかな質感のウールのトラウザーと、艶やかなレザーのパンプスで合わせるといった感じです。
平面的になりがちな、同じ色だけで構成されたワントーンコーディネートに奥行きが生まれます。
この着こなしに慣れたら、白やベージュで試すのも良いでしょう。よりフェミニンなムードになります。
ボアフリースは膝丈を選ぶと失敗しない
「もこもこ」といった表現がぴったりくるボアフリースは見た目にも暖かく、思わず触れてしまいたくなる可愛さがあります。
しかしながら「もこもこ」したものは着膨れと同義語と思った方が良いでしょう。そのため、ボアフリースは形そのものの選び方にポイントがあります。
ボアフリースは短かすぎると上半身が大きく見えてしまう可能性がありますが、逆に長すぎるロング丈は雪だるまのように着膨れしてしまうことも。
おすすめはヒップが隠れる長さから膝丈まで。この丈のものであれば着痩せして見せてくれます。
ボトムスは、ボリューム感のあるトップスと対比させた細身のものを選ぶことが重要です。落ち感のあるワンピースや細身のパンツ、タイトスカートとの組み合わせが良いでしょう。
また、色をダークブラウンやオリーブグリーンなどのダークトーンのものにすると、全体を引き締めながらも秋冬らしい印象でシーズンを意識した着こなしをすることができます。
フェイクスエードフリース
レザーのような表情を持つフェイクスエードのフリースは、大人の女性が着るのにとても適した素材です。
本物の皮革製品は暖かいのですが重さがあるため、フリースの軽いアウターはとても重宝します。
フェイクスエードは上品な印象ですが、そのまま品良く合わせてしまうと少し老けて見える可能性があります。そこでおすすめするのが、メンズライクな着こなしです。
Tシャツやジーンズといったラフなアイテムでドレスダウンすることで垢抜けた印象に見えます。
フェイクスエードのトップスの色も、メンズライクなダークグレーやキャメル、カーキといった男の子が好みそうな色を選んでみましょう。
ボーイッシュな着こなしにフェミニンさを加えるため、レディな雰囲気のバッグやヒール、大きめのイヤリングなどで甘辛の調整をすると、洗練された大人の女性の着こなしになります。
ジョニー・カワサキ
顧客のワードローブに魅力を高めるアイテムを足すことを得意としているファッションスタイリスト。20年以上におよぶ外資系アパレル勤務で培われた知識とセンスをもとにしたアドバイスには定評がある。